▼アゴラ ★★★
(AGORA)
版元:Spielworxx
著者:Harald Lieske
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弁論能力にモノを言わせ資源を得たり、得た資源でモニュメントを建てたり、検事として裁判起こしたかと思えば自作自演で裁判官となってロクな証拠もない業者を追放したり……とんでもない内容に見えるかもしれませんが、それが日常となれば慣れてくるもので、いたって平和で静かな戦いが繰り広げられる「アゴラ」

プレイヤーは5人の市民を従えて、各人の弁論能力を駆使して戦います。

基本的には、この5人の市民を使用したワーカープレイスメント。
各プレイヤーはアクションスペースにワーカーを1つずつ裏向きに配置していき、全員がすべてのワーカーを置ききったら、ワーカーを表に向け、予め決まっている解決順に従って解決していきます。
解決する際にたとえば、資源であれば有限である資源の在庫数が配布数に満たない場合といった具合にアクションが競合した際、置いたワーカーの弁論技術の合計数勝負をして誰が有利にアクションを行えるかを決定します。

弁論能力は上げるだけでもゲーム終了後に点数になるため、非常に重要です。
故に、初手番のプレイヤーは必ず「弁論UP」のアクションを選びに行くという定石が生まれています。 

特徴的なアクションとして「裁判」というアクションも用意されていて、ここにワーカーを置いたプレイヤーはワーカーの弁論技術の合計を競い、最も弁論技術の合計が多いプレイヤーは「検事」となって、資源を売っている業者を「物資横流ししてるだろ?」と「証拠もなく言いがかり」で起訴します。
次に、各プレイヤー右隣のプレイヤーのワーカーからランダムで「陪審員」として3人のワーカーを選出し、その3人のワーカーの弁論技術の合計を競います。
見事、弁論技術の合計が最も多かったプレイヤーは判決を下す「裁判官」となり、やはり「証拠もなく言いがかり」で有罪無罪の判決を下します。この際、検事だったプレイヤーが裁判官になることもあるため、自作自演で業者を監獄に放り込むことも可能です。

裁判官は有罪であっても無罪であっても恩恵がありますが、有罪にした方がより多くの恩恵があり、検事は有罪で恩恵、無罪で罰則が与えられます。また、有罪となった業者からそのラウンドで資源を得ていたプレイヤーは使用したワーカーの弁論技術を1失います。

得られる資源の種類を変えるためには業者を監獄送りにするしかないので、比較的サクサクと有罪になって放り込まれますが、6人監獄に業者が送られてしまうとそのラウンドで終了となり、また、あまり有罪ばかりでは検事にも恩恵が流れてしまうので判決をどう下すか悩みどころにもなっています。

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プレイしてみた感想としては、「延々と続く洗面器ゲーム」という印象です。

アクションスペースは大抵、どのアクションも1番最初における場所が強くて、次に4番目あたりにも同じく強い場所が用意されているため、3番目に置くと次の手番のプレイヤーに強力なアクションを与える結果となってしまい……
とは言え、多少弱くても必要になるアクションも出てくるためどのタイミングで置くか?置かせるか?という洗面器。 

弁論を主軸にしたゲームなので、やはり弁論能力を上げていかないと戦えず、弁論能力で離されてしまうとかなり厳しい展開が待っています。この辺がちょっと大雑把で、もうちょっと他の道も強くしておいて欲しかったかなと。悪くはないんですが。

要素も多すぎず、慣れてしまえばサクサクプレイできるのでさほど時間もかからず、濃密な洗面器が味わえるなかなか苦しいゲームです。 
裁判のシステムの存在感の薄さや、弁論の重要性があまり理解できない1回目のプレイはどうしても「フワッ」とするので2回はプレイしてみることをオススメします。軽めですし。

そんな感じで、今日も「どうでもいい話」でした。

ではでは :-)