▼コロニアリズム ★★★
(Colonialism)
版元:Spielworxx
著者:Scott W. Leibbrandt
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コロニアリズム(植民地主義」)と銘打たれた本作はその名のとおり、各地に影響力を与えて植民地支配し、支配した植民地より得られる資源を集めることが目的となっています。

プレイヤーはまだ未開発で原住民が闊歩する国の政治を操り、影響力を高め、時に原住民を排除し、時に他のプレイヤーの影響力をそぎ落とし、なんとか自分の支配を広げようと画策するゲームです。

影響力を強めるためには、3隻ある船を用い、船が隣接する地域に政治やインスタントアクションのカードを実行することが効果的ですが、カードは全員が同じ内訳のものを所持しているため、多少のハンドマネジメントはあるものの極端な有利不利はなく、一時的に影響力が上回ったとしても、簡単にひっくり返されることも……

どのプレイヤーがどこを狙っていて、どのくらい影響力を置いてくるか?を予想しながら効果的に影響力を重ねていくのがポイントです。

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また、全3ラウンドで構成される本作ですが、1ラウンドは6つのフェイズに分かれており、その6つのフェイズも前半3フェイズと後半3フェイズでできるアクションは全く同じですが、戦略が異なってきます。
前半は得るべき資源が大量にあるため、各国の最大支配を狙わずとも数多くの国に影響を与えて資源をかすめとる「広く浅く」な戦略、後半は資源が各国1個ずつしか生まれないため、各国で最大影響力を狙っていく「狭く深く」な戦略が必要となりなかなか悩ましいです。

ゲームの勝敗は、ゲーム終了時に所持している3種類ある資源のうち、最も数の少ない資源の分だけ点数になるという、どこかのクニツィア氏のゲームで聞いたことのあるような方式なので、同じ種類の資源をたくさん得ても得点にならず、3種類全ての資源を均等に集めていくことを求められます。 
この当たりでも、他のプレイヤーが欲しがっている資源をもとに、競合を避けたり、または競合せざる得ない状況では大きく張るかどうかの見極めができたりと、他人の駆け引きが存分に盛り込まれています。

ちょっと地味めではありますが、影響力の決算時には政治の効果で思わぬ逆転劇があったり、アクションカードで狙いが外れて途方に暮れたりと、なかなか思い通りには行かない面が多々あり、それがまた面白さとなっています。

このゲームもやっぱり、1回目はピンと来ないゲームなので、2回目、特にカードの効果をある程度把握してから望む方が面白いゲームかもしれません。実際、2回目の方が楽しかったです。
他のプレイヤーとの競り合いで、カードの効果が思い通りに発揮されるととても爽快感があります。

ゲームはいたってシンプルですが、カードの使用に長考しがちになるため、プレイ時間は長め。
影響力の決算後の形を予測するためには、ある程度「計算力」が必要になるため、行動予測や計算が好きな方なら非常に楽しく遊べるかと思います。

最終的な得点についても大きく差が開くことはなく、ちょっとしたプレイングのかけ違いで勝ち負けが決まるので「もっと上手く立ち回れたかも?」と思わせる「リプレイ欲への道標」は用意されていると感じました。
気になった方は是非プレイしてみてください。


そんな感じで、今日も「どうでもいい話」でした。

ではでは :-) 


植民地―20世紀日本帝国50年の興亡
マーク・ピーティー
慈学社出版
2012-10