▼ラクラク大統領になる方法 ★★★
(Fremde Federn)
版元:2F-Spiele
著者:Friedemann Friese
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akiさんが以前「まんまる」にお邪魔した際にプレイしたらしく気に入ったと言っていたので購入。この流れでakiさんにインストしてもらいました。インストしてもらうことが一番ラクラク。

このゲームは色々なゲームの要素を意図的に寄せ集めて作ったゲームとのこと。
なるほど、購入したアクションカードを管理するドミニオンのようなデッキビルドと、ラウンドごとにアクションが増えていくアグリコラのようなワーカープレイスメントが特徴的なゲーム。

各プレイヤーは広報活動を行って大統領になることを目指します。誰かが95点を超えるか、11ラウンドが終了した時点でゲーム終了。最も勝利点を獲得したプレイヤーの勝利です。

今回はakiさんと2人プレイ。

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いつもは結構初手から悩むakiさんも、2回目と言うことでサクサク。

aki「2人だとアクションが色々使えていいな~」

どやら前回プレイした際は、人数が多く、特に購入アクションが取れずに困ったとのこと。2人プレイなら確実に1購入は取れるのでラクなんだそうです。

まずはドロー強化のカードを獲得していくakiさん。私はよく勝手が分からないので、とりあえず1金もしくは1勝利点のどちらかが貰えるカードを購入。このゲーム、勝利点のカードも毎回「使用」なので、ドミニオンのように単純に邪魔にはなりません。
でも、1金/1勝利点の能力は結構微妙w

ただ、ラウンドごとにプレイ順を決めるのですが、その際にこのカードかなり強く重宝しました。なんでも貰っておくもんだと。

akiさんはドロー強化からワーカー強化に走り、私はとにかく圧縮しながらお金強化。このゲーム、圧縮しながら得点がもらえるので、圧縮戦法が強いんじゃないか?と序盤に思ったので。

常にakiさんに勝利点のリードを取られますが、とにかく95点先に超えてしまえばよいので、お金を貯めて95点を捕らえられる圏内まで到達したら一気にまくる計画。 後半出てくるアクションカードがかなり壊れていて、プレイしたお金が倍になるカードとか、そのラウンドで獲得した勝利点が倍になるカードとか。

ゲームは、勝利点が倍になるアクションを駆使して10ラウンド目に一気に60点以上を計上した私が95点を超えたのでゲーム終了。akiさんも後手で大量に点数を獲得しましたが、77対108で私の勝利となりました。


かなり評判の分かれる本作。その理由が分かった気がします。 
ゲームのシステム的な部分は非常によいです。まあ、高い評価の定まったゲームシステムを組み合わせているのですから大外しはないですよね。面白いです。

ただ、後半出てくるアクションカードの能力が宜しくない。

終盤のアクションが物凄い大味で、クイズ番組の「最後だけ正解すれば勝ち」みたいな得点配分がされるため、コアなゲーマーはあまり喜ばない気がします。釈然としない勝敗の行方にモヤモヤしそうです。

気軽な感じで肩の力を抜いて楽しむゲームなんだろうなと思いました。

あと、完全に余談ですが、原題を「Copy Cat」と仰っている方が結構いらっしゃいますが、「Copy Cat」は米題で、原題は「Fremde Federn」です。 どーでもいいことなんですけど、Friedemann Frieseのゲームは「F」で始まるポリシーがあるので、触れておこうかなとw

それにしても、このゲームの本質は「大統領になること」ではなく、「オマージュの塊であること」で、ユーモアが全てでありながら真面目にゲームを作って成立させている部分なのに、それを無視して表面を切り取った「ラクラク大統領になる方法」という邦題にしてしまうのは、そのセンスを疑うところです。

そんな感じで、今日も「どうでもいい話」でした。

ではでは :-)