その名の通り「楽しい動物園を作る」そんな雰囲気(!?)のゲームです。

ZooSimというゲームのリメイクのようですが、残念ながらこれも絶版。
ひろぴさん、すずめさん、私の3人でプレイしました。

▼たのしい動物園 ★★★
(O Zoo le Mio)
版元:Zoch
作者:Leo Colovini
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プレイヤーは最初に衝立となる小屋と、初期タイルの代わりになる小屋の庭のようなタイルおよび8金を受け取ります。

この小屋が非常に小さくて、衝立としては機能しない……
更に、お金のマーカーがどうみてもお金に見えない……
「EDO」のお米マーカーみたいなやつですw

準備が整ったら、動物園のエリアを表すタイルをランダムに5枚場に並べ競りが始まります。

競りは、各プレイヤーが任意の数のお金を手に握り一斉にオープンすることで行われ、同点だった場合は、優先順位を決めるフラッグマーカーの位置によって勝敗が決まります。

見事タイルを競り落としたプレイヤーは早速、自分の動物園にタイルを配置するのですが、この配置がなかなか悩みどころで、カルカソンヌのように地形の絵柄を合わせるのは勿論、タイルに書かれている星の色を併せることも重要です。

この星は、展示されている動物によって色が決まっており、隣接するタイルに描かれている星の色が同じであれば、数が合算され、それが人気度となります。

人気度はタイル配置の瞬間から適用され、それぞれの星の色ごとに最も人気のあるエリアに2人、2番目のエリアに1人のお客さんが訪れます。

これが即ち、決算時の勝利点に結びつく感じです。

また、道を繋げて環状にすると、道の内側のエリアにベンチが1つ建ちます。このベンチはお客さんと違って移動しないため、固定の点数となり、非常に有利。

星を取るか?道を取るか?「とりあえず」なんて無計画にタイルを競り落としてしまうと悩ましさが倍増w

他にも、樹木が園内に一番生えているプレイヤーには木のトークンが2本、2番目のプレイヤーには1本与えられます。

競りと配置を繰り返し、場に出した5枚のタイルの競りが全て終わった後、「お客さん」「ベンチ」「木」のマーカーの個数×ラウンド数分の点数と自分の動物園に配置されたタイル枚数と同じ数のお金を各プレイヤーは受け取り、これを5ラウンド繰り返してゲームは終了です。


タイトルは「たのしい動物園」ですが、本当に世知辛い世界。
展示されている動物も、ライオンやゴリラといった動物は解るのですが、なぜか水生生物のイルカとか、あまつさえタコとかw

でも、そんな微妙なチョイスも、絵柄は綺麗だし箱庭的な造作の楽しさもあるので、結構配置のときにワクワク。
これが「たのしい」を形成しているのでしょう。

このゲーム、後半に行くほど得点効率が良いので、前半そこまで頑張らなくてもいいかな?なんて思っていたのですが、そもそもタイルを増やさないと収入が無いので、拡張は余儀なくされるところ。

しかし、気付いた時には遅く、すずめさんがかなり勢力を拡大している真っ最中。

慌ててタイルを競り落として、ベンチやお客を引き寄せるものの、なかなかタイルの枚数差は埋まらずに独走を止められない事態に!

そのまま、すずめさんが順調に得点を伸ばし勝利。自分は2位、ひろぴさんはボロボロに崩れ去っていましたw

「このゲーム、拡大再生産ゲームじゃないか!」

と悔しそうに言い放ったひろぴさんの顔が忘れられません。

競りゲームはかなり敷居の高いジャンルだと思いますが、このゲームはそれほどシビアな競りを要求されませんし、見た目も楽しいので、初心者にも気軽に勧められるゲームだと思います。

まあ、相手が全員ガチ過ぎたら初心者さんは辛いでしょうがw

それはどんなゲームも同じってことで。

そんな感じで、今日も「どうでもいい話」でした。

ではでは