昨年のEssenで発表になった「四天王」(と勝手に呼ばせていただいている)のひとつ「テラミスティカ」が早くも日本語版発売!ということで、発売記念ではありませんが、単独でのプレイ記をつけていなかったので改めて書こうかなと。

▼テラミスティカ ★★★★☆
(Terra Mystica)
版元:Feuerland Spiele
著者:Jens Drogemuller & Helge Ostertag
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インストだけで40分以上かかるほど膨大なので、内容については簡潔に。

「よく出来たエクリプス」
「キングダムビルダーとハンザテウトニカを足して2で割ったようなゲーム」

などといわれる本作ですが、確かに挙げられたゲームの雰囲気を持ちつつ、全く新しいプレイ感覚を持つゲームとなっています。

ゲームは全6ラウンド。
1ラウンド内でのアクション数は決まっておらず、各プレイヤー1アクションずつプレイして行き、全員することが無くなってパスした時点で1ラウンドが終了となります。

各プレイヤーは個性豊かな14の部族から1つを選び、部族の発展を目指し、領土を広げるために奔走。
基本的には土地の変換(開梱)と建築で領土を広げる陣取りゲームですが、他の部族と土地が隣接することでメリットがあるため、協調路線も求められるめずらしい作品です。

また、土地の拡大以外に宗教の概念もあり、4つの信仰対象(風・土・水・火)の教団それぞれに付いて、信仰心によるボーナスがゲーム終了時にあります。

最終的に、領土の拡大に対する広域ボーナスと教団ボーナスを加算して、一番得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

▼メインボードと教団ボード
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▼部族を表す個人ボードにも要素が盛りだくさん
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昨日は4名にてプレイ。

私以外初プレイと言うことで、初心者向けの「ウィッチ」「マーメイド」「遊牧民」「ハーフリング」の4枚を用意したつもりが、1名、遊牧民ではなく裏の行者を選んでいてちょっと申し訳なく。

インストやはり50分ほどかかり、聞いている側にかなりインスト疲れが見え申し訳ない感じでしたが、始まってみると皆イキイキプレイしていました。よかった。

私はいつもの(?)ハーフリング。

▼「戦闘力たったの5、ゴミめ」と言われそうなビジュアル
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修道士コマが貰えるボーナスタイルをゲットし、更に1ターン目で魔力を消費して修道士+1。
これを原資に鋤のレベルを2段階上げMAXとし、ハーフリングとしてのプレイ準備OKといったところ。

行者の近くに土地が1つあったので、陣取りが心配でしたが、行者の土地が分散しており、中盤以降まで他方の土地を広げられていたのでなんとか競合せずに順調に領土を広げる。

一方マーメイドは、船のレベルを3まで上げ、明らかに広域ボーナス狙い。まあ、そういうキャラなので正しい運用。初プレイとは思えませんw

このゲーム、土地が隣接していると教会の建設コストが下がったり、他のプレイヤーが建設や改築をした際に魔力の恩恵があったりするのですが、じゃ版徹底的にマークされていたのか?魔力ボーナスは得られず。
こちらはどんどんと家を建てるプレイなので上げてばかり。

終盤もらえるようになる頃には、建物が多すぎてマイナス点惜しさに魔力が貰えないという悪循環w

「魔力もらえますけど要りますか?」

という声をかけることがあっても、あまり掛けられることがありませんでした。
むむむ。

その原因のひとつとして、比較的領地を広げやすいウィッチのプレイヤーが、一人で全く別の土地を広げていて隣接のチャンスが少なかったこともあります。もうちょっと積極的に擦り寄って置けばよかったw

領土拡大&建築改築に手一杯だった私は、信仰心に関しては完全に捨て。

私以外のプレイヤーは積極的に信仰心を獲得し最終的にトップレベルに2人到達していました。
こんなに教団が賑わうゲームも珍しくw

結果的に、教団ボーナスでかなり追い上げられましたが、広域ボーナスを得られたことと、中盤で細かく稼いでいたお陰で123点。なんとか勝つことが出来ました。

一緒にプレイされた3名の方々みなさんに「面白い」と言っていただけてよかったです。
「これは買いだ」とも言っていただけました。

テラミスティカは要素が多い割りに、その要素がちゃんとまとまっている&部族によって方向性がかなり絞られるのでプレイ感はそこまでゴチャゴチャしてないんですよね。

欠点と言うわけではありませんが、惜しむらくはその部族ごとのテーマが強すぎるため、少なくとも1回はプレイして部族のテーマを理解してからが真のスタートラインとなる点。
部族のテーマを理解して完遂して大体100点くらいのバランスで組まれているようです。

ここから点数を更に伸ばすには、今度はラウンドごとの状況把握が必要になり、かなり経験地の差が出るゲーム。
そういう意味では、経験者と初心者とでカジュアルにプレイするのは難しいかもしれません。

とはいえ、点数が伸びないが故のるプレイ欲も勿論ありますので、いろいろな方にプレイしていただきたいなと。
探求してほしいなと思います。

来週にはまたテンデイズさんに再入荷するそうですし、4月10日頃には全国のショップにも出回るようですので、興味のある方は是非。

そんな感じで、今日も「どうでもいい話」でした。

ではでは。

■テンデイズゲームズ「ティラミスティカ」販売ページ