▼カッツェンジャマーブルース ★★★★
(Katzenjammer Blues)
版元:Goldsieber
著者:Reiner Knizia
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ずっと中古市場で値段が高騰していたところ、ニューゲームズオーダーさんから日本語版が出たお陰で中古の値段も落ち着いているというか、国内ではGoldsieber版の中古流通をもう見なくなったカッツェンジャマーブルース。

プレイ人数が3人以上なのでなんとなくプレイする機会が無く積んでいたのですが、わにかわさんが来た機会にプレイしてみました。

ゲームは1~5の数字の書かれたカードとジョーカーが各15枚ずつあるなか、カードを競り落として手札でカルテット(4枚組)を作っていくゲームです。

各プレイヤーにカードを6枚ずつ配り残りを山札として場の中央に置き、バンドリーダーを決めてゲームスタート。
バンドリーダーは、中央の山札から「同じ数字が2枚出る」もしくは「ジョーカーがでる」まで1枚ずつカードをオープンします。ジョーカーをめくった場合には各プレイヤー1枚ずつ山札からカードを手札に加え競りをスタート。

競りはバンドリーダーの左隣から開始し、手札から何枚カードを出すか宣言します。
このときカードが出せる組み合わせは、「同じ数字」もしくは「全て違う数字」となり、これら組み合わせで何枚出せるかを宣言します。
競りに出せる手札の枚数が多いプレイヤーが競りに勝ちますが、同数の場合は「全て違う数字」より「同じ数字」で出す方が強く、「同じ数字」で出す場合は、数字の大きいほうがより強いです。

前の宣言より強い枚数のカードが出せない、もしくは出したくない場合はパスも出来ます。
ただし、パスをしたらそのラウンドの競りにはもう参加できません。

見事、競りに勝ったプレイヤーは、宣言した枚数のカードを場に捨て、競りの対象となるカードを獲得して手札に入れます。この際、カルテットが出来ていれば宣言してカルテットを捨てることができます。
カルテットを捨てたら、ネズミのチップをカードに書かれた数字と同じ枚数受け取ります。このチップが勝利点です。

競りを行う際、もしくはカルテットを作成する際にジョーカーを使用しても構いません。ジョーカーはどの数字としても使えます。ただし、使用したジョーカーは自分の前に残しておき、全てのプレイヤーの中で最も多くジョーカーを使ったプレイヤーはゲーム終了時にマイナス5点です。

ジョーカーだけでカルテットを作るとその4枚は捨てることができますが、この場合、ネズミのチップはもらえません。

カルテットを出すところまで終わったら、競りに勝ったプレイヤーがバンドリーダーとなり次のラウンドを始めます。これを繰り返し、山札の最後の1枚がめくられるか、ネズミのチップが無くなるかでゲームは終了となります。

今回は、わにかわさん、akiさん、私の3人でプレイ。

競りゲームは基本的に最初から悩ましい展開が待ち受けているジャンルですが、このゲームも多分に漏れず最初から直球で悩ましい展開。
手札が競りの手段あるにもかかわらず、点を獲得するためには手札から競りに出しすぎてはいけない……むしろ競りにカードを出すものが本当にあるのか?という疑問から始まりますw

同じ数字をまとめて出さないと競には勝てないが、同じ数字はまとめて持っておかないとカルテットは作れない。
手札に偶然カルテットが出来ることがあっても、競りに勝てないとそれを得点化することができない……
ジョーカーを使いすぎたら最後のマイナス5点がどう考えても厳しい……なんという悩ましいゲームw

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競りに出すカードにあぐねているところ、次々と競り落としていく わにかわさん。しかし、競りに勝つということは、カルテット候補も切り落としているので、カルテットは出来てこず。

わにかわさんが競りでカードを次々に獲得していても場は硬直状態。

そうこうしているうちに、わにかわさんがジョーカーを4枚捨ててスッキリした顔にw
なるほど、ジョーカーを捨てたかったのね。納得。

しかし所詮ジョーカーを捨てただけなので得点にはなっておらず、なんとなくここからが本番といった感じ。
ここで、痺れを切らしたakiさんがジョーカー投入!

aki「もうこれジョーカー使わないと何も出来ないから使っちゃう!」

ここまでジョーカーを誰も使っていなかったので、誰が使うかのチキンレースになっていましたが、akiさん均衡を破る形に。どうせ手札に残っていても最後に使用と同じ扱いなので、カルテット作れないなら使ったほうがマシではあるんですよね。なので、適度にジョーカーは使うゲームだという結論に達し、各自ここからはちょこちょこと回りの様子を見ながらジョーカーも使い始めました。

ジョーカーを使い始めるとゲームは非常にテンポ良く進みあっという間に山札切れでゲーム終了。
終わってみれば私が僅か3点でしたが勝利でした。

これは間違いなく名作ですね。

結構、賛否両論きこえていたので不安だったのですが、人気が出るのも頷けます。
競りゲームは実はあまり好きなジャンルではないのですが、競りゲームというより手札とジョーカーのマネジメントのゲームという印象。クニツィアらしいジレンマもあり、非常に面白くリプレイ欲も高いです。

3人がベストという声も聞くので、今回3人でプレイしたのも良かったのかもしれません。

手に入りやすくなったので是非遊んでみてほしいですね。オススメ。

そんな感じで、今日も「どうでもいい話」でした。

ではでは。