▼ポテトマン ★★★☆
(Potato Man)
版元:Zoch
著者:Gunter Burkhardt & Wolfgang A. Lehmann
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普段は超弱いポテトマンですが、悪役「ポテトキラー」を前にするとその力を発揮してポテトキラーをバッタバッタと薙ぎ倒し……と、なんだかどこかの特命係長のようなポテトマン。

ビジュアルも箱絵な感じでとってもカッコ悪い親しみの持てる感じです。

ゲーム自体は非常にシンプルで、12枚配られた手札から手番が来たら1枚場にプレイするだけ。
プレイしたカードの数字が最も大きいプレイヤーが点数を獲得するのですが、「ノットマストフォロー」というあまり馴染みのないルールでゲームは進みます。

カードは4色に分かれていて、既に場にプレイされたカードと同じ色のカードを出すことができません。
全員が違う色を出す必要があり、つまり、4人でプレイすれば4人目のプレイヤーが出す色は固定されます。
これが「ノットマストフォロー」

結果、一番大きな数が書かれたカードを出したプレイヤーが、出したカードと同じ色の得点カードを手に入れます。この得点カード、色によって点数が異なり、黄色が4点、緑が3点、青2点、赤1点となっており、黄色で勝てば点数が多く入るのですが、黄色は他の色に比べて大きな数字が無く、逆に赤は最も大きな数字を要する強いカード群です。要は勝ちやすい色ほど点数が低くなっています。

数字は1~18まであり、もちろん18が強いのですが、16~18の3枚は「ポテトキラー」という悪役が描かれていて、この3枚にだけはポテトマン(黄色1~3)が勝つことが出来ます。

決算は1順ごとに行われ、誰かがカードを出せなくなったら1ラウンド終了。これを人数分繰り返して最も点数を獲得したプレイヤーの勝利です。

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とりあえず、4人と5人で2回プレイしたのですが、どちらでも面白いです。
胃のキリキリ感を味わいたいならもちろん4人がオススメ。

最初はいかに自分の手を上手く出せるか?ってゲームだと思って一同プレイしていましたが……

「これ仕事ゲーなんじゃない?」

という話になり、手番が後ろになるほど「仕事して!」と求められるようにw

どう言うことかと言うと、黄色で勝利すると4点持って行かれてしまうため、なるべく赤や青で勝たせるように調整し始めるんですよね。
普通なら、ポテトキラーが出たらポテトマンで応戦して高得点なのですが、そもそもポテトキラーが出たら4人目に回る前に黄色(ポテトマンは全て黄色)を出してポテトマンを封じるように仕向けます。
この辺りを協調性をもって始めるんですw

「負けてもより与える得点を抑えて差を作らないように立ち回る」
そんなプレイングになりゲームがガラリと変わりました。
これはこれで非常に楽しいのですが、嫌いな人もいるかも?

感覚的には「星の王子様」のような押し付け合いに近いです。

手札運にかなり左右されるゲームですが、プレイヤー人数分のラウンドを行うため、均してみれば運の良し悪しはそこまで影響ないかなと思いました。

独特のプレイ感のある「ノットマストフォロー」そこそこ手軽なので是非プレイしてみてください。

そんな感じで、今日も「どうでもいい話」でした。

ではでは。