▼レディース&ジェントルメン ★★★★
(Ladies & Gentlemen)
版元:Libellud
著者:Loic Lamy
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最近、ペリーさんが精力的に布教している「レディース&ジェントルメン」
買ってはみたものの、なかなかプレイする機会が得られませんでしたが、調布のあなでも希望者がいらっしゃいましたので、主宰の矜持を一時お休みして参加させてもらいましたw

ストーリーとしては、7日後に控えた舞踏会に備えて、淑女たちが洋服やアクセサリー、使用人などを買い集めていかに着飾るかを競うというもの。
男女ペアになって、女性側はひたすら買い物に明け暮れ、男性側は仕事に出るという、これだけ聞くと「?」と言う感じですが、実際にプレイしてみると妙にリアリティのあるゲームです。

ゲームは1ラウンドが「朝」「昼」「夜」の3フェイズに分かれていて、これを6ラウンド(6日間)繰り返し、7ラウンド目は決算のみとなります。
それぞれのフェイズアクションは男女別々。

女性は「朝」にお気に入りのお店に注文を入れ(お店に商品が並びます)「昼」に各プレイヤーが注文を出した店のどれかひとつに買い物に出かけます。
このとき、お金の心配はしません。女性は好きなだけ商品を購入し、とりあえず請求書を持ち帰りますw

男性は、「朝」株券を買い集め、「昼」にその株券を売ることで収入を得て家へ帰ります。
この「株券」を得る手段はアクションゲーム。裏向きにされた株券を片手で1枚ずつめくって、欲しいものを3つまで獲得するというものです。全員同時進行なので戦いは熾烈w
ここで獲得した株券は、「昼」にそのまま売っても良いですし、特定の組み合わせを揃えることが出来れば効率よく換金することもできます。ただし、コンボでの換金はそのラウンドで最初に行ったプレイヤーがより多くのお金やボーナスが得られるようになっています。

これらを繰り返し6ラウンド終わった時点で使用人による決算を行い、最も勝利点の多いプレイヤーペアが勝利となります。

今回は男女10名でプレイ。

いや、このゲーム性質上「男性が集まりにくい」ということから、他のゲームの進行状況も相まって男性が4人しか集まらなかったため、女性1名が男性役をやることに。なので、プレイヤーは女性6名、男性4名w

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テーブルは縦長に配置し、全員が自分のペアと向き合う形でスタート。

女性がまず買い物に明け暮れるわけですが、男性は仕事をする場所がないため、別の卓に移動して仕事をすることに。この中座が非常にリアルな会話を生みます。

男性「じゃあ仕事に行ってくるから後はよろしくね」
女性「いってらっしゃい。がんばってきて!」

どこにでもある夫婦の朝の風景w

パートナーによっては「たくさん稼いできてね!」なんて言われている男性も居て、これは非常にプレッシャーになりますw

アクション要素の強い男性の仕事は、そのラウンドごとに用意された仕事内容を目指して効率よく稼ぐことはもちろん、速さも問われるため結構難しい……いくら良い株券を手に入れても、解決順によってはあまりお金にならないのが悲しい。そして、お金にならなければ女性に怒られますし、更に順番も遅ければもっと怒られるというw

幸いにも、私のパートナーの のっちさんは、リアル主婦故か?非常に堅実であり、こちらの稼ぎの悪さにも「大丈夫大丈夫!」と言ってくださるので非常にゲームはやりやすくw

仕事を終えてお金を握って帰ると、女性人は買い物したアイテムの請求書を握り締めて男性陣の帰りを待っています。

女性「これ買ったから支払いお願い」

これが夜の全てですw
男性は拒否することもできますが、夫婦円満というのは難しいもので、金の切れ目が縁の切れ目とは言わないまでも、金の切れ目は過程不和の原因には十二分に成り得るため、女性陣の要求は出来る限り叶えられるように勤めます。そう、拒否は基本ありえないのですw

ここでも、のっちさんからの請求書はほぼ1点、あっても2点と非常に謙虚。
なんという良妻賢母か!

仕事中に別の女性から「全部買っていいなら買っちゃおう!」とか自己破産まっしぐらなセレブ発言も聞こえてきていたので、思いのほか少ない請求にホッとする毎日でした。

結果的には他のペアも比較的上手くやっているらしく、女性陣の要求は結構通っていた模様。
男性陣はみな優しいですね。日本人男性やさしい。

結構高いドレスやアクセサリーを揃えて点数を稼いでいるように見えましたが、購入点数が少なく、使用人のボーナスもあまりつかずで点数が伸びなかったため、終わってみれば最下位と申し訳ない旦那っプリで終了でした。
アカン!独身男性のダメっぷりを如何なく披露してしまいましたw


まあ、女性は比較的自由に遊べ、男性は女性からのプレッシャーに晒されながら要求をクリアしていくという、「女性を接待するゲーム」という印象ですが、男性でも十分に楽しめます。
また、このゲームの真骨頂は「感想戦」で、終わった後にゲームの状況を話し合っているその内容は、リアルの生活について話をしているようにしか聞こえないほどのリアリティw

ゲームとしては男女で相談して進めると非常にユルいゲームですが、「相談禁止」にしてしまえば、非常にゲーム性が上がって、しかも女性と男性の夜のやりとりが濃くなって面白さが3倍くらいUPしそうです。

どちらにせよ、ちゃんと男女別れてワイワイとプレイするその状況自体が楽しいゲームなので、是非、男女同数で遊んでもらいたいゲームです。調布では比較的立ちやすいかと思いますので、気になった方は是非w

そんな感じで、今日も「どうでもいい話」でした。

ではでは。