本日、立川のタチキタプリントさんから「レンフィールド」が届きました。

 IMGP3042

▼封筒までレンフィールド仕様という懲り様
IMGP3043

▼中には宣伝チラシとオマケのマーカーも
IMGP3044
 
▼箱は組み立て式なのでカット状の厚紙
IMGP3045
 
▼ゲーム自体はこんな感じでパッケージングされています
IMGP3046
 
▼ルールも文字びっしり
IMGP3051
 
▼組み立てたらこんな感じに
IMGP3060
 
▼残念ながらマーカーは入りませんでした、仕方なし
IMGP3058
 
▼カードはちょっと薄めで、雨と湿度のせいかかなり歪んでいて残念
IMGP3048
 
カードの歪みは乾いたら(?)気にならなくなりました。

また、箱もジョイント部分がギリギリの寸法なので湿気のせいか膨らんでしまって組み立てに苦戦しました。
しかし、出来てみれば想像以上に良い箱です。注文時はキャラメル箱をイメージしていたのですが、そうではなくキャラメル箱より遥かに取り出しやすいです。 

正直ベースで言うと、紙が薄いことや箱の造形など、実際手にして確認するとチープ。ただ、送料込み1,000円なので、本体価格が実質840円と考えれば安い印象です……が、この仕様で名も知れぬ同人作品が1,000円で売られていたとしたら私はちょっと手が出ません。信頼や実績あるメーカーなら◎、そうでないなら△あるいは×といった微妙な仕様です。

ただ、タチキタさんのサイトでも語られていますが、いかに安くゲームを提供できるかにチャレンジしている「試行錯誤の第一歩」として非常に良い試みだなと思いました。 

ボードゲームを普及させるためには価格と向き合うことから逃げてはいけないと思っています。
いままでは海外からの輸入品、もしくはローカライズ品だったため、諸経費が現地価格に乗ってきますから多少高い価格設定は本当に止む無しな部分があったでしょう。

しかし、元々国内のゲームであればその言い訳は通じません。国内の同人が盛り上がり、世界的にも評価される作品が出てきた昨今、せめて国内産のゲームだけでも、もっと低価格化を進めて欲しい、例えばいたずらに同人を製品化して価格をあげるのではなく、価格は抑える努力をして欲しいと願っています。(もちろん現時点でも頭を悩ませていらっしゃると考えます)
レンフィールドは国産じゃありませんが、まあそういう方向へのキッカケになれば良いなと。
少ロット低価格を活かして欲しいなと。

恐らく、日本人のごく一般的な感覚として、ボードを使ったゲームであれば2,000円~2,500円くらいの価格帯でなければ手がでません。現に、タカラトミーやバンダイが出すボードゲームは、定価は3,000円台後半のものが多いものの、実売は大体2,000円~2,500円に収まっています。 

例えば、実売2,000円未満の「ドラゴンクエスト スライムレース」
非常に豪華なコンポーネントで私などはその価格に驚きますが、一般的にはあれが基準と言っても過言ではないとも思っています。

これがカードゲームなら、一般的に出せる金額は、せいぜい1,000円ではないでしょうか? 

ドイツではカードゲームは大抵7.99ユーロが定価で、実売は6ユーロ前後になります。
日本とそれほど金銭的な感覚は変わりません。
このくらい手軽で初めて、商品は広く浅く普及していくのだろうと。

もちろん、生産のロットが雲泥なので、単純にドイツと比較はできませんし、いきなり同じ価格帯、同じ仕様のものを提供するなんて絶対に無理だと思いますが、 生産者にはそこに近づけることを頭の片隅にでも置いていただけていれば良いなぁと。「良いものを安く作る」は日本のお家芸だと思いますので、ボードゲームでも是非発揮して欲しいなと常々思っています。
完全に畑違いなので願望として。

余談ですが、私が初めてプレイしたユーロゲームは「ブラフ」です。
楽しかったので早速買おうと思ったら4,000円もして、その高さに驚いたものです。
もうだいぶ麻痺していますが、恐らくこの感覚が普通なんじゃないかなと。 

国内市場がもっと盛り上がらないと低価格化は難しいかもしれませんが、盛り上げるためには低価格化をもっと進める必要がある……卵が先か鶏が先かみたいな話になってしまいますが、「市場が盛り上がったらやる」だとあまりにも抽象的な守り姿勢な気がしますので、レンフィールドのように攻めの商品が出てくるのは嬉しく思います。是非、頑張って欲しいです。

そんな感じで、今日も「どうでもいい話」でした。

ではでは。