▼マルコポーロの足あと ★★★★☆
(Auf den Spuren von Marco Polo)
版元:Hans im Glück
著者:Simone Luciani & Daniele Tascini
ツォルキンでおなじみ(?)のルチアーニ&タスチーニのコンビがハンスより華々しくリリースしたというだけでやらずには居られない作品。
正直、昨年のエッセンで発表したお二人の新作はゴニョゴニョ......って感じだったので、期待半分、不安半分といった気持ちでプレイに望みました
・・・・・・が!
そんな半々精製のバファリン仕様などどこ吹く風。結論から言えば、最高に面白いじゃないですか?!
ってことで、今日も「どうでもいい話」でした
ではでは :-)
というのは、あまりにも味気ないので、久しぶりの作品紹介エントリをもうちょっと楽しもうと思います。
もうちょっとだけお付き合いくださいませ。
ゲームはダイスを使った変則的なワーカープレイスメント。
各プレイヤーにはダイスが5つ配られ、ラウンドの始めにまずそのダイスを振り、手番になったら手持ちのダイスを1~3個使って次のアクションから1つ選んで行います。
これだけ書くと「なんだ、大きいダイス目が出たほうがいいなら運要素満載じゃない!」と思われるかも知れませんが、ここがちゃんと考えられていて、大抵のアクションは1人のプレイヤーが実行してしまうと、以降同じアクションを実行するプレイヤーは使うダイスの目の数だけお金を払わなければなりません。
交易路を進むためにも莫大なお金が必要で、常に金銭的にカツカツなこのゲームにとって、この「2番目以降のアクションコスト」はバカにならず、特に「効果的にダイス目は3あれば足りるのに6しかない」なんて場面もあって、大きなダイス目が裏目になることも結構あり・・・・・・システムに唸ります。
また、「ラクダ」のリソースを消費することで、ダイスの振りなおしが出来たり、ダイス目を操作する救済措置も用意されているので、単純な「運」で決まるゲームというわけでもありません。
アクションが多く用意されているように見えますが、ゲーム自体は結構シンプルで、結局目的としては、「交易路を進んで街に商館を建てていく」か、「リソースを獲得して契約を達成していく」だけ。
得点要素もさほど多くないので、この決まった目的の中でどれだけ点数を稼げるかに掛かっていますが、ゲームはたった5ラウンドしかなく、本当にカツカツ感溢れるプレイ感です。
志半ばでゲームが終わります。リプレイ欲を刺激するコツを心得た長さです。
そして、なんと言ってもこのゲームのテンション↑ポイントは、全員が特殊能力を持つキャラクタータイルを1枚持った状態でゲームを開始するところ。ツォルキンの部族のようなタイルで、その能力がハンパない!
大体、どのキャラクターも「ルールを1つ無視した能力」を持っています。
分かりやすいところで行くと、「ダイスを一切振らず、好きなダイス目でプレイできる」なんてキャラも・・・・・・もう別ゲームです(笑)
ダイスをじゃらじゃらと振る楽しさ、
加えて、出たダイス目に一喜一憂できるダイスゲームならではの醍醐味、
得点効率を先の先まで手を読んで考えるユーロゲームの深み、
相手とアクションの競合が発生するか否かの読み合い、
カッツカツのリソースマネジメント、
などなど
面白さをパズルのように組み合わせて非常に上手くバランスも取られている秀作ではないでしょうか?
難点を言えば、まあ「物凄く目新しい!」という部分は無いかもしれません。
ディ・スタウファーもそうですが、目新しさが無い分、システムの美しさでカバーしていて、それがカバーの領域を超えているといった印象です。
しばらくは、ゲーム会で「とりあえず1回はプレイ」という感じになりそうです。
ツォルキンに比べて「フードデイ」のような縛りが無い分、精神的にはちょっと楽だったりもします(笑)
まだ流通はこれからかもしれませんが、見かけたら是非遊んでみて欲しい作品です。
そんな感じで、今日も「どうでもいい話」でした。
ではでは :-)
(Auf den Spuren von Marco Polo)
版元:Hans im Glück
著者:Simone Luciani & Daniele Tascini
ツォルキンでおなじみ(?)のルチアーニ&タスチーニのコンビがハンスより華々しくリリースしたというだけでやらずには居られない作品。
正直、昨年のエッセンで発表したお二人の新作はゴニョゴニョ......って感じだったので、期待半分、不安半分といった気持ちでプレイに望みました
・・・・・・が!
そんな半々精製のバファリン仕様などどこ吹く風。結論から言えば、最高に面白いじゃないですか?!
ってことで、今日も「どうでもいい話」でした
ではでは :-)
というのは、あまりにも味気ないので、久しぶりの作品紹介エントリをもうちょっと楽しもうと思います。
もうちょっとだけお付き合いくださいませ。
ゲームはダイスを使った変則的なワーカープレイスメント。
各プレイヤーにはダイスが5つ配られ、ラウンドの始めにまずそのダイスを振り、手番になったら手持ちのダイスを1~3個使って次のアクションから1つ選んで行います。
- 資源を得る
- 資源とラクダを得る
- お金を得る
- 交易路を進む
- 契約書タイルを獲得する
これだけ書くと「なんだ、大きいダイス目が出たほうがいいなら運要素満載じゃない!」と思われるかも知れませんが、ここがちゃんと考えられていて、大抵のアクションは1人のプレイヤーが実行してしまうと、以降同じアクションを実行するプレイヤーは使うダイスの目の数だけお金を払わなければなりません。
交易路を進むためにも莫大なお金が必要で、常に金銭的にカツカツなこのゲームにとって、この「2番目以降のアクションコスト」はバカにならず、特に「効果的にダイス目は3あれば足りるのに6しかない」なんて場面もあって、大きなダイス目が裏目になることも結構あり・・・・・・システムに唸ります。
また、「ラクダ」のリソースを消費することで、ダイスの振りなおしが出来たり、ダイス目を操作する救済措置も用意されているので、単純な「運」で決まるゲームというわけでもありません。
アクションが多く用意されているように見えますが、ゲーム自体は結構シンプルで、結局目的としては、「交易路を進んで街に商館を建てていく」か、「リソースを獲得して契約を達成していく」だけ。
得点要素もさほど多くないので、この決まった目的の中でどれだけ点数を稼げるかに掛かっていますが、ゲームはたった5ラウンドしかなく、本当にカツカツ感溢れるプレイ感です。
志半ばでゲームが終わります。リプレイ欲を刺激するコツを心得た長さです。
そして、なんと言ってもこのゲームのテンション↑ポイントは、全員が特殊能力を持つキャラクタータイルを1枚持った状態でゲームを開始するところ。ツォルキンの部族のようなタイルで、その能力がハンパない!
大体、どのキャラクターも「ルールを1つ無視した能力」を持っています。
分かりやすいところで行くと、「ダイスを一切振らず、好きなダイス目でプレイできる」なんてキャラも・・・・・・もう別ゲームです(笑)
ダイスをじゃらじゃらと振る楽しさ、
加えて、出たダイス目に一喜一憂できるダイスゲームならではの醍醐味、
得点効率を先の先まで手を読んで考えるユーロゲームの深み、
相手とアクションの競合が発生するか否かの読み合い、
カッツカツのリソースマネジメント、
などなど
面白さをパズルのように組み合わせて非常に上手くバランスも取られている秀作ではないでしょうか?
難点を言えば、まあ「物凄く目新しい!」という部分は無いかもしれません。
ディ・スタウファーもそうですが、目新しさが無い分、システムの美しさでカバーしていて、それがカバーの領域を超えているといった印象です。
しばらくは、ゲーム会で「とりあえず1回はプレイ」という感じになりそうです。
ツォルキンに比べて「フードデイ」のような縛りが無い分、精神的にはちょっと楽だったりもします(笑)
まだ流通はこれからかもしれませんが、見かけたら是非遊んでみて欲しい作品です。
そんな感じで、今日も「どうでもいい話」でした。
ではでは :-)